Archives

はじまりの美術館レポート

2014年6月26日

icon01

1年以上の準備期間を経て準備が進められたはじまりの美術館ですが、いよいよオープンの時。

弊社スタッフも開館式に参加させて頂きました。
その様子をレポート致します。

6月1日のオープンに先立って、前日5月31日には『みんなのバーベキュー前夜祭』を開催。
ステージイベントとBBQが行われました。およそ100名の地域住民の方が、自主的に地元特産のアスパラやお肉を持ち寄って仲良く懇談する様子が微笑ましく写ります。

安積愛育園の利用者らでつくるラテンパーカッション『HANA』によるパフォーマンス等を披露。

美術館内では、これまでのワークショップのノウハウが活かされ料理イベントを開催。
様々な年齢層が一緒になって輪をつくり取り組む姿が、はじまりの美術館の1年間の地道な活動の結実の一つとして、大変印象的です。

見学会では、展示されている作品も評価の声が高く開館に合わせた企画展『手づくり本仕込みゲイジュツ』の作品に感嘆と感動の声を挙げられていました。

現在開催中の展覧会の情報はこちらです
http://hajimari-ac.com/enjoy/

そしていよいよ、本オープンの日。
この時期には珍しいほどの晴天で太陽も味方につけたはじまりの美術館。
当日は、およそ200名の来場者によって大変賑やかなオープニングとなりました。

記念式典には、弊社からはGEISAI実行委員長 綛野匠美が参加。
スピーチ原稿は、こちら

『New day』はもともと、震災で中止になったGEISAI#15の参加予定のアーティスト達が自分達にも何かできないだろうかという思いを作品やメッセージとしてサイト上にまとめて発信しようとスタートさせたプロジェクトだったため、GEISAIとの関係性がとても高いプロジェクトです。

関係者の皆様のご挨拶では、一貫して『地域に根付かせる』という強い思いを胸にご挨拶をされていました。

除幕式では、はじまりの美術館らしいユニークな方法が。
地域住民の方から集められた布切れをパッチワークにした幕が掛けられ、それをみんなで紐で引くような仕掛けでした。

カウントダウンで幕が引かれます。

除幕後の美術館の様子はこちらです。

除幕式につづいて、鏡割り。
しぶきが飛ぶほど勢い良く鏡割りが行われました。

鏡割りに使用されたのは、地元のお酒『稲川』。

午後からは、関係者の皆様によるトークショー。
プロジェクト発足当初から、地域に根づく美術館にと、ワークショップの企画や地域の方との交流に尽力された岡部兼芳館長。

はじまりの美術館の大きな課題として、先に挙げた『地域との融合』があげられますが1年の準備期間が結実して、はやくも地元のおじいちゃんおばあちゃん、小学生が頻繁に立ち寄るスペースになっているそうです。
この子は、小学校3年生の女の子で、はじまりの美術館ファン第1号ということで、準備段階からずっと来てくれていたそうです。

無事にオープンしたはじまりの美術館。
新たな展覧会やイベントもすでに進行中とのことで、今後の動向にもぜひご注目ください。

また『New Day基金』はこの後も、被災地における『集いの場』の設立のために、使用される予定です。

Webサイト:http://www.hajimari-ac.com/
facebook:https://www.facebook.com/hajimarinohajimari