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ART CAFE BAR “SEA SAW” セレモニー参加レポート

2016年5月13日

4月28日木曜日、宮城県七ヶ浜町菖蒲田浜にて「ART CAFE BAR “SEA SAW”」のセレモニーが行われました。

これは海の家とカフェバーを兼ねた施設で、New day基金による5つ目の施設です。
弊社スタッフもセレモニーに参加させて頂きましたので、その様子をレポート致します。

震災後、菖蒲田浜では数回住民ワークショップが開かれたとのこと。
集まれる場所がほしい、賑わっていた昔の菖蒲田浜に戻したいという多くの声に応え、一般社団法人OASISと合同会社fluirが中心となり作られてきました。
この施設は地域住民の皆様だけでなくビーチを利用する外部の方にも利用されることを想定しています。

「SEA SAW」とは、
「海(SEA)」と海を「見る、見ていく(SEE)」の2つの意味を持たせてあるそう。「これまで見てきた(=SAW)」という、過去から現在、未来までを繋ぐ意味を込めて、「SEA(SEE) SAW」。

これまで菖蒲田海岸を舞台にした多くの人の想い出と、これからの未来の多くの想い出が繋がるようにという意味があるとのことです。

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セレモニー当日の七ヶ浜は大雨・強風。
施設の前にテントを張り、そのなかでセレモニーが行われました。

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晴れていればこのように気持ちのよい青空が広がります。
SEA SAWのFacebookより)

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一般社団法人OASIS代表・渡辺圭さん、合同会社fluir代表 ・久保田靖朗さん、
カイカイキキ代表GEISAI実行委員長・綛野匠美、日本財団常務理事・大野修一さんによる挨拶が行われました。

久保田さんは大荒れの天気を指し、
「伝説の始まりはいつも嵐といいますが、いよいよ伝説感が高まってきましたね!」
と述べ、集まった地元の人々、関係者の皆さんを湧かせてました。

また、「施設ができてからこの辺りを通ると、灯りがあることにはっとします。このカフェから、菖蒲田浜を以前のように戻してゆきたい」、「昔の菖蒲田にするため、みなさんで育てて頂きたい施設です」などと、力強くお話しされました。

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セレモニーの後は関係者向け内覧会が行われました。

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「おしゃれ! 素敵!」という声があちこちで聞こえました。
明るい店内は新しい木の香りでいっぱいです。
床、階段、天井、、、木材はすべて地元から調達したものだそう。

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天気がよければ気持ちのいいテラス席でくつろぐこともできます。当日は大荒れのため使用できませんでしたが、晴れていれば潮風を感じることができます。

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隣接する建物は1階がシャワー室、2階は海も見えるオープンスペースです。
天気のよい日は、とても眺めが良いとのこと。

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内装監修は合同会社fluirのアートディレクター中澤真さんがされています。
久保田さんは中澤さんが以前、取り壊される防潮堤に絵を描いたというエピソードを挙げ、「防潮堤なんか普段は見向きもしないのに、大勢の人がそれをSNSにアップしていた」、「発表の場、注目されることそのものがアートと呼べると思う」とし、SEA SAWがそうした”発表の場”になれば…と仰っていました。

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トイレもオシャレ。
これらの木材は流木などです。

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内覧会はお昼過ぎでしたが、地域の食材を使った料理が振る舞われました。ハーブティーや菖蒲田の魚介類を使ったパスタなど、様々なものを頂くことができました。

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お食事をしながら、様々な方のお話を伺いました。こちらの女性は5年前の津波で自宅を流され、仮設住宅住まいだそうです。「ご飯がとってもおいしいってみんなに教えて、ここにたくさん来てもらうように宣伝するの」、「ほっとできる場所ができてよかった、みんなで集まりたい」と、とても嬉しそうにおっしゃっていたのが印象的でした。

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こちら七ヶ浜うみの駅”七のや”という海鮮市場の相談役・我妻さんです。
主にお米や大豆を作り、販売しているとのこと。
「海辺の野菜はすごくおいしいんです」と、食を通じて地域を活性化させたいと語っていました。

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手前の小玉さんはすぐ近くでカフェと居酒屋を経営しながら七ヶ浜のツアーガイドも行っているそうです。

小玉さんは「まだ整地されていない広い土地がいっぱいあるのでそこをファミリー牧場にしたい!」と、大きな計画を語ってくださいました。
「若い人たちががんばってこの施設ができたから、こんな風に大きな夢を見ることができる」と、話しても話しても話題が尽きないようでした。

また、居酒屋を経営しているということで、「この辺りは復興庁の管轄なので、居酒屋でも夜9時までしか営業できない。本当は8時だったけど、直訴して9時にしてもらった」と、被災地ならではの悩みもお聞かせ下さいました。

帰り際には皆さんが「こんな立派な建物ができるとは」、「ご飯もおいしいし、文句ない」と、本当に嬉しそうに語っておられました。

できたばかりの施設ですが、既に地元の皆さんにはかなり受け入れられているようでした。また、若い世代が主導となって建てられた施設なので、これからの七ヶ浜の大きな希望となっている様子が伝わりました。

ここ、菖蒲田浜は日本で三番目に古い海水浴場です。
震災から5年が経過した今年、海開きが行われる予定とのこと。

被災地における「集いの場」としてのSEA SAW、これから、大人も子どもも、いつでも誰でも集まれる場所になってゆきます。現在では映画上映会の企画や、ナイト営業もされています(お酒も飲めます!)。

new day基金が発足して5年で5つの施設が完成しました。アートと地域と復興と、、皆様に愛される施設がどんどんできていることに感動します。

これからも日本財団さまのご協力で復興にお力添えをできればと思います。

Webサイト: http://www.seasaw.me
facebook: https://www.facebook.com/uminiwa.seasaw/