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女川フューチャーセンター 「Camass(カマス)」オープニングセレモニー参加レポート

2016年5月13日

カイカイキキの義援金、「New day基金」により女川フューチャーセンター「Camass(カマス)」という施設が誕生しました。

はじまりの美術館Channel Squareに次いで3つめの施設です。

2015年3月28日土曜日、そのオープニングセレモニーが行われました。

被災してなくなっていた女川駅が開通しましたが、この施設はそのすぐ前に町内外の様々な人々が交流する場所として作られました。

施設のコンセプトは、「少子高齢化が進んでいる女川町で、地域活性にむけた新たなまちづくりを行うため、地域住民を主体として誰もが集い、つながることのできる場所」というもの。

行政、民間、住民だけでなく、所属や年齢の異なる県外の人々とも連携をし、魅力あるまちづくりを行うための「未来思考の対話」を行い、課題解決のための手段を実践する、女川フューチャーセンターはそのシンボル、活動の支援拠点となります。

「Camass」とは聞き慣れない単語ですが、「かます」は女川弁で「かき混ぜる」という意味で、その「かます」に英単語の「Mass(たくさんの)」を組み合わせこの施設名になりました。

(画像は日本財団のブログより引用しました)

式典には主体となっているNPO法人アスヘノキボウ代表理事小松さんを始め、社長代理として弊社を代表して綛野、日本財団の笹川会長、女川町の須田町長など県内外から多くの人々が参加し、本事業のコンセプトを体現していました。テレビ等のメディアも集まり、注目度の高さが伺えます。

小松さんは「町内外の人をかき混ぜ、新しい産業や文化を生み出したい」と施設名を取り上げながらお話しされました。

Facebookより画像引用

注目を集めているこの施設ですが、デザイン・設計はデザイン会社con/ten co,Ltdの青柳新吾さんです。けれど設計にはデザイナーだけでなく、地元民の意向も取り入れられており、例えば町内の方などが自由に利用できる多目的スペースのひとつ「KOTATSU」は地元の高校生の意見から生まれました。

このスペースは大きなこたつの設置された部屋で、リラックスした雰囲気のなかでゆったり話すことができます。他にも「SOFA」という部屋は車座になっておりディスカッションしやすい部屋があります。

町外から仕事で来た方、女川町で創業される方などが打ち合わせに利用できるコワーキングスペースもあります。有料の会員登録が必要なものですが、大きなテーブルに8席と壁面がホワイトボードになっているなどビジネス利用に適したエリアです。

もちろんビジネスにのみ利用される施設ではありません。海が見渡せるロッジ部分には飲食スペースがあり、ライブができるステージもあります。なんとここでは既に結婚式が行われたそうで、行えるイベントの選択肢の広さが伺えます。

「Camass」と隣接している女川駅は温泉施設「ゆぽっぽ」と併設されており、ビジネスやディスカッション、イベントで汗をかいた後にはこちらでゆっくりできます。

女川駅をハブとして、町内外、ひいては県内外の人を綯い交ぜる「Camass」、既にフューチャーセッションとして「20代・30代女子が考える魅力的な女川町って?」や「女川から考える未来の地方のあり方」など大きなディスカッションが行われています。

今後どのように「Camass」が女川の人々をかき混ぜてゆくか、動向にご注目ください。